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ゴリラブストーリーは突然に… part.3

公開日: 投稿者:必殺のコンボが決まった! 日記 ,

 

おまたせウホ。この物語は3割が実卓 残り7割がフィクションです。

キャスティングは全員ゴリラだし、現実にはこんなゴリラはいません。ゴリょうしょうくださいな。

前回 → part.2

はじめから → part.1

 

 

~4日目 朝~

 檻から出ると、ゴレイヌが話しかけてくる。

ゴレイヌ「ミン!覚えてるかい?俺だよ!ゴレイヌだよ!」

 辛いけど今の私にはゴーンがいるの。ゴメンと心の中で謝りながら、そっぽを向く。

ゴレイヌ「どうしたんだい?ミン ジャングルで駆け回って遊んだじゃないか 忘れたのかい?」

 今でもあのジャングルのことは覚えてる。ここにきてしばらくは故郷を思って泣くことだってあった。でも、もう時間は過ぎてしまったの。あのころの私じゃない。あなたの知ってるミンじゃないの。ゴレイヌごめんね

ミン「……負けゴリラに用はないの お願い 消えて」

 ゴレイヌはショックを受けて崩れ落ちた。ごめんね。ごめんね。………

~4日目 昼~

ショーナ「あなた いつまでそうしているつもりなの?」

 檻から開放され、ゴレイヌにゴーン討伐を持ちかけたのが昨日。承諾したはずのゴレイヌは未だ動く気配をみせない。

ゴレイヌ「今のオレじゃアイツに勝てないんだからしょうがないじゃないか」

ゴレイヌ「ミンだって負けゴリラに用はないって……」

 コイツにはまだ言ってないけど、アフリカ生まれのママから私はゴリラの生命パワーを引き出すバナナドーピングの方法を聞いている。

戦いの時になったら、私は彼にバナナドーピングを施し、ミンの鼻をあかしてやる気でいる。なのにまだコイツは動こうとしないのだ。

ショーナ「いい加減にして! アナタはまだ過去の栄光に縋っているの? 未来を見るべきよ! ゴーンを倒してあなたがボスになるのよ!」

―――――――――――――。

ゴレイヌ「ゴーンさん!ちょっといいですか?ちょっと教えて欲しいことがあって」

ゴーン「なんだ」

ゴレイヌ「ここたまにシイクイン以外の人がバナナをくれるじゃないですか あれもっといっぱいもらえないですかね?」

ゴーン「そうか お前もここで生きていくなら芸のひとつくらい覚えたほうがいいかもな 明日はちょうどニチヨウビだしいい機会だろう」

ゴレイヌ「ニチヨウビ・・・?」

ゴーン「そうだ 7回日が昇るたびにニンゲンがたくさん来る日がある。それが明日だ いまからお前に芸をおしえてやろう」

そういってゴーンはピカピカと光る箱を持ってきた。

ゴーン「これがオレの芸だ! よく見ておけ!」

そう言って、すごいスピードで箱の出っ張ったところを叩く。叩く。叩く。ゴリラの巨体に見合わぬスピード。どこからか聞こえる音にゴレイヌはあっけにとられていた。音が鳴り止んだときゴレイヌは終わりを感じてゴーンに話しかけた。

ゴレイヌ「うわセンパイ まじカッケエ! パネエっす!」

ゴーン「フフフ、お前にはこれはまだ早いかもな しかしその言葉遣い、お前もかなり動物園に馴染んできたみたいだな」

ゴレイヌ「はい!ごはんもでてくるしいいとこっすね! そういえばシイクインさんもバナナいっぱいもってますよね あれってどうにかしていっぱいもらえないですかね?」

ゴーン「そうだな それも教えてやろう! しっかり覚えておけよゴレイヌ!」

ゴレイヌ「わかりましたッス!」

~4日目 夜~

 ミンがさっきから木の枝を寄り合わせて何か作っているようだ。あまり気にせず話しかける。

ゴーン「なあミン、ゴレイヌの奴もなんだか動物園に馴染んできたようだよ」

ミン「そう、なんですか」

そう応えるミンの瞳にはなぜか悲しみの色が浮かんだように見えた。

ゴーン「今日はここで生きるための方法をたくさん聞いてきたよ まったく教える側の身にもなってほしいな」

ミン「ふふ おつかれさまです」

ゴーン「そういえば……、ゴレイヌの奴は始めてあったときお前と知り合いだと仕切りに言っていたな なあ、ジャングルの話を聞かせてくれないか?」

ミン「ごめんなさい 今日は、ちょっと…そんな気分じゃなくて……」

ゴーン「そうか… また気が向いたら話してくれ」

沈んだミンを元気付けてやりたいと思ったが逆効果だったようだ。まだ女ゴリラ心は掴めないな。

~5日目 ニチヨウビ~

 いつもは閑散として人もまばらなこの動物園、それでも日曜日にはたくさんの人が訪れる。もちろんこの園の目玉「音ゲーゴリラ」ゴーンくんをみるためである。今日のゴリラゾーンには親子連れやカップルがたくさん訪れている。

――――――――――――。

ゴレイヌ「ゴーンさん 勝負しましょうよ!」

ゴーン「おいおい 今日はニンゲンがいっぱい来る日だぞ 殴り合いはマズイ わかるだろ?」

ゴレイヌ「いや今度はここの作法に則っての勝負です どっちがニンゲンの興味を引けるか勝負です」

ゴーン「なるほど考えたな しかしオレもここのボスだ 負けるわけにはいかんな」

ゴレイヌ「オレも野生の意地をみせましょう!」

ゴーン「ああ 楽しみにしてるよ」

林のほうからミンがやってきた。

ミン「ねえ あなたそろそろ開園よ」

ゴーン「もうそんな時間か ゴレイヌ!勝負は昼 シイクインさんがバナナを置いていってからだ!」

~5日目 昼~

  ゴーンさんがまたあの箱の前に立つ。オレも負けるわけにはいかない。仲間の中では一番ともいわれた野生のダンスでバナナを勝ち取ってやるぜ!シイクインさんが鉄の扉を開けて外へ出る。戦いの始まりだ!ドラミングのリズムでダンスを踊る。腕を上下させ野生爆発!ジャングルの力強さを目の当たりにしていけ!ニンゲンども!

 しかし、ニンゲンの目はゴーンのほうに注がれていた。カップルの男が呟く。

「#$%……。&’DFGH$%&R%……(すげえ……。 フルコンボだ……)」

沸き立つギャラリーからバナナの雨が降り注ぐ。

でもこれはオレにむけられたモノじゃない。ゴーンにむけたものだ……

オレはまた負けるのか……

~5日目 夜~

ゴーン「おまえもなかなかやるなあ! いいダンスだったよ」

ゴレイヌ「いや、ゴーンさんにはかなわないですよ!」

ゴーン「じゃあオレはみんなにバナナ配ってくるからな」

ひょいと一本のバナナが投げて渡された。

ゴーン「おまえの分だ もらっとけ お前ももう俺たちの仲間だ」

そういってゴレイヌは林の中にいる自分の群れへと戻っていった。

~???~

 ユラリと動いた気。

あのころと同じ感覚。心は穏やかなまま、激しい怒りを内に秘めたゴリラは筋肉の100%の力を引き出すことができる。

決戦のときは近い。

次でオシマイ!

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