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ゴリラブストーリーは突然に… Final Part

公開日: 投稿者:必殺のコンボが決まった! 日記 ,

ゴリラたちの挙動から目が離せない!

前回→ part.3

はじめから→ part.1

~5日目 ???~

 ゴリラにとって5とは神聖な数字である。動物園に連れて来られて5日目、元野生のゴリラはひとつの決心をしていた。

ゴレイヌ「オレ、明日もう一度ゴーンさんに決闘を挑む。」

ショーナ「意外と早かったわね。でもどうして今なの?」

ゴレイヌ「わからない。でも今ならやれる気がするんだ。」

目の前にいるゴレイヌから気が迸っているのがわかる。ショーナはそこに野生の力強さ、オスゴリラのたくましさ、そして彼の後ろに大量のバナナの皮が落ちているのを見た。

ショーナ「これ……全部あなた一人で食べたの?」

ゴレイヌ「そうだ。そしてこれで最後だ」

そういって取り出したのは今日ゴーンから渡された群れの一員として認められた証、友情の証、友の証。そのバナナだった。取り出したそのバナナを一息で押し込む。

ゴレイヌ「これで55本目……」

 ショーナはその瞬間さっきまでとは比べ物にならない気の流れを感じた。しかし、それは一瞬で収まり、後は何事もないいつものゴリラゾーン。夜の静寂がゴリラを包む。ゴレイヌが静寂を破り、口を開くまでどれだけの時間が経ったのか。時計を読めない彼らには知る由もなかった。

ゴレイヌ「オレはこの力でゴーンに勝つ。そしてオレがここのボスになるのさ」

ショーナ「ええ、そうね。 ねえ、明日の決闘の前に時間はある?わたしにもできることをさせて」

ゴレイヌ「ああ、ヤツに勝つために準備しすぎるなんてことはないからな 頼むぞ」

ゴリラ園に嵐が訪れる。今日はその直前、だからこんなに静かな夜なのだ。ショーナはそう思った。

―――――――――――――。

 同時刻、漏れた気の流れを感じ、ミンは備えていた。野性生まれの彼女だからこそわかったことだった。彼は、ゴレイヌは5日目に勝負を挑んでくると思っていた。だから園内を回って武器を探した。見つからず、見よう見まねでミンをさらったニンゲンの武器を作ったりもした。蔦と枝で作った武器。あとはこれを……

~6日目 朝~

 清清しい朝だった。小鳥が鳴き、空は晴れ渡り、ゴリラたちはいつもの日常を確信していた。朝食をとっていたゴーンのもとへ昨日とはどこか違う雰囲気のゴレイヌがやってくる。

ゴレイヌ「ゴーンさん 今日はあなたにこれを渡しに来ました」

ゴーン「おめえ、これがどういう意味か わかってんのか……」

ゴレイヌはバナナの皮に書いた決闘状をゴーンに渡す。風雲急を告げるゴレイヌの言動。それを目の当たりにしたゴーンは戸惑いを隠せない。

ゴレイヌ「ええ 今日の昼、あそこの丘で待ってます。遅れないでくださいよ」

ゴーン「ああ 本気なんだな。わかった いいだろう。その決闘、受けてたつぞ!」

バナナの皮に書いた決闘状、これはリーダーの座を賭けた決闘をしようという意味である。コミュニティ全体を巻き込んだ一大決闘、コミュニティ全員を観客に1vs1のガチバトルをしようとゴレイヌは言ってきたのである。やっと分かり合えたと思っていた仲間が昨日の今日で手を返してきた。さすがのゴーンにも予測が付かない事態であった。

ゴーン「ミン、皆を集めろ。 ゴリラの決闘だ 昼にあそこの山に集合するよう頼む」

ミン「はい」

 心配そうなミンに私は掛ける言葉が見つからなかった。そのときミンが口を開いた。

ミン「いつかこうなるんじゃないかって……私そう思ってました」

ゴーン「ミン…お前、やっぱり……」

ミン「ゴレイヌのことだから、負けず嫌いな人だから……でも私の知ってるゴレイヌは打たれ弱くて……」

ゴーン「もう…いいんだ……過ぎたことさ……」

潤んだ瞳のミンが話すのをさえぎり私は決心を固めるのであった。

 ~6日目 昼 ゴリラ山~

 殺気立ったゴリラ達が集る。今日は閉園日。ニンゲンはいない絶好の決闘日和。空は朝と違った表情をみせていた。

ゴーン「これより、ゴリラの聖戦を行う。」

シン―――――と静まりかえる会場。全てのゴリラが命知らずの登場を待つ。

ゴーン「ゴレイヌ!出てこぉい!!」

名前が出た途端、ゴリラたちに落胆の色が浮かぶ。「この間ゴーンにやられた負けゴリラ」の名前を聞いて堪えきれず笑うものもいた。しかし、チャレンジャーが地に拳を突き立てて登場したとき、彼らは昨日までとは違うゴリラの姿を目にした。ゴレイヌの体からは気が立ち上りまるで体中の毛が金色に見える。ゴリラ上腕二頭筋はまるでココナツのように肥大している。さっきまでとは違う静寂が訪れる。統率力による静寂とは違う。恐怖による静寂。

ゴーン「昨日までとは面構えが違うな どうした?」

ゴレイヌ「オレはここに着てからお前に散々辛酸を舐めさせられてきた。昨日のおまえの振る舞いでプッツンきちまったって寸法さ」

怒りを表しているはずなのにどこか冷静さを感じさせる言葉遣い。其処にいるゴリラの振る舞いは直情型のゴレイヌのイメージとは何もかもが違っていた。

ゴレイヌ「早く始めよう。お前に叩かれた頬がウズウズしてるんだよ……」

ゴーン「ああ、オババが石を叩いたら、決闘開始だ 本気で来い!!ゴレイヌ!!」

ゴレイヌ「言われなくても やってやるさ!」

GOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOON!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

オババと呼ばれたゴリラがありったけの力を込めて石を叩く。

野生のゴリラの目にも止まらぬスピード。一瞬の出来事に観客は気づくことが出来なかった。瞬きしてる間にゴレイヌはゴーンの頬に一発くれてやっていた。

ゴーン「意趣返しとは粋なことをッ……」

ゴーンがふらつきながらも立ち上がり繰り出したパンチ、その一撃をくらってやるゴレイヌ。

ゴレイヌ「今までの借りのぶんだ。くらってやるよゴーンさん」

次のゴレイヌの一撃はゴーンを気絶させるのに十分だった。倒れるいままでの長、そして新しい長の誕生にゴリラたちの雄たけびが上がる。狂乱の宴が始まった。

――――――――――――――――。

~6日目 夜~

 目を覚ましたゴーンの隣にいたのはミンだった。

ミン「ゴーン…あなたさえ望むなら……わたしは彼を」

そういって不恰好な薙刀を構えるミン。

ゴーン「いいんだ。これで さあ負けゴリラに構っている場合じゃない。行け」

ミン「でも…。」

ゴーン「ゴリラの掟は絶対だ。わかるだろ?アイツが新しいリーダーさ オレのことは気にするな。また新しいコミュニティを立ち上げるだけさ 言って来い」

ゴーンの最後の願いを聞き入れたミンはゴレイヌの元へ向かった。ふらつく体をなんとか立たせ、ゴーンは呟く。

「お前がNo.1だ……」

―――――――――――――。

戦いを終えたゴリラが林に向かう。その眼前に現れたのは一匹のメスゴリラであった。

ショーナ「おめでとう ゴレイヌ」

ゴレイヌ「ああ、ありがとう でもこの勝利は君のおかげでもある」

ショーナ「ふふ ねえ、ひとつお願いがあるの 聞いてくれる?」

ゴレイヌ「なんだい?」

ショーナ「私を雌のNo.1にする気はないかしら? 協力したの、嫌とは言わせないわ」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

~7日目~

新しいリーダーの誕生は組織の変革を招いた。

オスのNo.1が変わったことはもちろん。メスの勢力図も大きく変わった。

新体制で幹部を務める者の中に親ミン派の者は一頭もなく、ショーナが登用した人材で固められた。

そして、ゴレイヌとショーナ、その妾たちの間に新しい命が生まれた。

かくして、角間動物園は赤ちゃんゴリララッシュ。集客に成功し、奇跡のV字回復をみせた。

これは園内で語り継がれる伝説のベビー&バナナフィーバーを起こしたラブストーリー

「パーフェクト・ゴリララブ」

その物語である。

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